伝統・文化

西 木

市指定無形民俗文化財

松葉・相内の裸参り

明治10年5月、大火により被害住家が松葉・相内両集落併せて14棟(当時の松葉では15戸の家があった)を失い、夕方になってようやく静まった。この年に再び火災を起こし度重なる災難から集落を守るため、四国の金比羅宮に無火災を祈願し、金比羅宮をかたどったお室とお札を受け帰村。集落では、さっそく地域の中央にある旭山に祠堂を建立し、毎年旧暦1月10日に無火災祈願の裸参りが行われるようになった。

桧木内川の清流で身を清めた若者たちが、藁で編んだ「けんだい」(腰みの)を腰につけ、白足袋にわらじ履きでかけ声勇ましく集落内を走ります。途中の4つ角にいる役方から「ねじり初穂」と「ロウソク」を受け取り、一気に旭山に駆け登り、金比羅宮に無火災を祈願、祈願が済むと御神酒をいただき、腰の「けんだい」と結びひもを切ったわらじを神木に結わえ付け、下山します。
若者たちが帰った当番宿では、内神様にお灯明をあげ無事祈願を終えた旨を報告します。その後直会(なおらい)が行われます。
裸参りに参加できる家は、俗に言う「忌み」に1年間かからない家。また、お産や妊娠している女子のいる家は除かれます。

詳細情報
住所秋田県仙北市西木町桧木内字松葉
アクセス

JR角館駅より秋田内陸線利用、松葉駅にて下車、徒歩5分(所要時間約30分)