2019年9月7日・8日・9日
9月7~9日の3日間に行われる角館神明社(しんめいしゃ)と薬師堂(やくしどう)の祭典で、約400年の伝統があります。
各曳山が神明社・薬師堂へ参拝、佐竹北家へ上覧という目的を持って町内を練り歩きます。その道中、ヤマ同士が鉢合わせした場合、簡単にすれ違うことはできません。
各町内の責任者の指示のもと、交渉員と呼ばれる若衆が通行の優先権を巡って交渉を重ねます。交渉がうまくまとまればヤマは交差し、決裂の場合は実力行使に出て「やまぶっつけ」をする場合もあります。
ヤマの曳き回しは、7日夕刻から角館神明社参拝、8日佐竹北家上覧、夕刻から観光用やまぶっつけ、9日成就院薬師堂参拝というのがごく普通の形です。
神明社参拝、薬師堂参拝を終えるとヤマの行動は制約されなくなるため、9日の夕刻を過ぎると大部分のヤマが町中に繰り出し賑やかす光景が見られます。
9日夜半を過ぎると十字路付近では通行権をめぐって交渉をするヤマが増え、決裂すると力と力のぶつかり合い、「本番」と呼ばれるやまぶっつけが始まります。
また、各町内の囃子方が奏でるテンポの良い飾山ばやしと、秋田おばこによる優雅な手踊りも見どころの一つです。
(観光用やまぶっつけ)